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ガッデム 阿修羅のクリームのレビュー・感想・評価

ガッデム 阿修羅(2022年製作の映画)
3.7
良くも悪くも第3章が、特徴的な作品でした。この第3章で話が変わるのですが、この辺りがちょっと間延びしてて眠いので、ちゃんと観てないと「?」となります。私は、巻き戻しました💦
どうだろう?必要だったかな?って思わなくもないけど、面白い試みである事も確かだと思います。
実際の無差別殺傷事件に触発され製作された社会派サスペンスです。

夜市の日、無差別乱射事件が起こります。犯人は18歳の青年ジャン·ウェン。理由を語らない彼に親友アーシンは事件の真相を話す様に説得します。被害者男性シャオセンとその婚約者ビータ。シャオセンとネットゲームで知り合っていた不良少女リンリンと、偶然にも事件現場にいたマスコミ記者メイ·ジュンズ。運命が一変してしまった彼等の様子を描きます。



ネタバレ↓



事件現場に居合わせた記者メイは事件の真相を突き止めるべく動き出す。ジャンと共に漫画を創作していた親友アーシンは、あの時自分が一緒にいてやれば良かったと後悔していて、彼はジャンを愛していた。捕まったジャンの刑を軽くすべく、殺意が無かったと話して欲しいのにジャンは何も語らない。ジャンは、何1つ思い通りにならず、父に抑えつけられる人生に嫌気がさしていた。
メイが取材していた老朽化アパートの住人リンリンは、不良少女で薬物を売ったり、オンラインゲームで知り合った市役所のシャオセンから金を巻き上げたりしていた。彼女は、薬物を売ろうとして捕まった。
シャオセンはゲームの世界で人気があった。事件で1人だけ亡くなったのだが、婚約者のビータは、残業続きで忙しく上手く行っていなかった。事件後のこの6人の様子を淡々と描いています。そして、第3章で「もしも…」が描かれます。彼等がそれぞれ違った選択をしていたら、変わったのか?って言う内容。確かに微妙に皆の行動がズレて行き、ジャンはリンリンと付き合い、シャオセンが殺される前にビータは、彼と別れ、彼女は、メイと仲良くなる。リンリンがシャオセンを騙して金を巻き上げた事がバレ彼に殺された。

もしもが映し出され、どちらにしろハッピーエンドとならないのは、面白かったです。だけど、第3章辺りから眠くて長く感じてしまった。面白い試みだったけど、「もしも」無しでスッキリ終わらせた方が良かった気がします。第3章前まで、面白かったのでちょっと残念でした。
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