このレビューはネタバレを含みます
これはめっちゃ泣いてしまった。
正に今の自分の状況にマッチしてて。
多分、女性と男性とではちょっと感じ方が違うかも。
男性は外見で結構好きになれるししかも許容範囲広い気するけど、女性は外見だけで好きになることあんまり無いから条件で結婚するのは難しいし、したとしても幸せを感じにくいと思う。あと男性は頭で考えて行動するのと、女性は感情で行動しがちやと思う。
多分問題はお見合いがどうとかじゃなく、自分の本心と向き合わずして結婚したこと。お互いに他に好きな人がいたのに、周りの意見に従って結婚したことが問題なんじゃないかな。2人ともフリーで結婚したくてマッチしたならその後うまくいく可能性がある。
カズはゾーイとのファーストキスのことを覚えていたとか、さっきの人誰とか、ゾーイにクズ男と付き合ってばかりでとか言う辺り、ゾーイのこと好きやったけど諦めてその気持ちに蓋をしてたというか…でもそろそろ寂しいし仕事も落ち着いてきたし結婚したいってなって、「好きなのは初めだけ」とか「お見合いは離婚率が低い」とか都合の良い論拠を持ってきて、自分が傷付かないように、楽するために周りのせいにしてこれで幸せになれるって自分で思い込もうとしてる。（因みにお見合いだと離婚率が低いのは、お見合いする時点でお互いにステータスとか周りの目を気にする価値観の者（家）同士なので、離婚しずらいだけの要因も考えられるので、離婚率の低さ＝結婚がうまくいっている根拠にはならないと思う）
結婚前の2人のメールのやり取りが泣ける、言いたいことあるのに言えないところ。自分では本当の気持ちが分かってるのに、素直に伝えられない。その時に言えてたら結果変わったのに。
別の大陸だとか、勿論テロとか起きてきて人種差別に遭って分かり合える人が良いとか思ったのも事実やろうけど、色々自分の本心を見えなくしてる。
カズのお母さんが病院に来て、「子供の幸せを願ってるの」ってシーンも、最後お姉さんと再会できるシーンも泣けた。
宗教とかおばあちゃんがとか周りの目とか気にして、みんな愛してるのに、本当は一緒にいたいのに、素直に自分の気持ちに従ったら幸せになれるのに、習慣とか常識とかでだめだと思い込んでいて、「皆んな演技してるみたい」ってセリフは正にその通りだと思った。
でもそれだけ自分の気持ちに向き合うのも、素直に行動するのも難しくて、だからゾーイの勇敢な行動とか、カズのお母さんとおばあちゃんの態度に感動した。
「独身だと半人前なの？」ってセリフもめっちゃ共感できるし、
カズが結婚してしまい、ゾーイがきっとこれで幸せになれるはずって自分に言い聞かせて獣医さんと付き合う気持ちも分かるし、でも自分には嘘をつき続けられなくて、愛する人と一緒になりたい気持ちを諦めきれなくて、好きじゃない気持ちが相手にも伝わって相手を傷つけてしまうのもめっちゃ分かる。
きっと愛されるだけじゃなくて、愛することも幸せになるには必要なんだと思う。だって好きでもないのにこれからずっと相手と向き合えないし相手を思いやれないと思う。（でもこれは私の価値観で、ステイタスとか条件に価値を置く人は条件さえ良ければ幸せ感じれるんかな？これはずっと抱く疑問。）
「人生は短いけどこの先ずっと後悔して暮らすには長すぎる」ってセリフもグサグサ来た。
とにかく立て続けに愛に関する良い映画観れて良かった。ギリギリ終映間に合って良かった！
