あるぱか

おしょりんのあるぱかのネタバレレビュー・内容・結末

おしょりん(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

すごくグッとくる熱い映画。
やはり伝記物というか、何かを成し遂げる人の話はやる気を出させられる。特に最後に賞を獲るのはありきたりでもそこまでの熱量が報われて感動する。
ただ、色んな要素を詰め込んでいるため、パートパートは物足りなさを感じる。
特に、五左衛門は経営者側ということもあるが自ら手を動かさないので客観的人物に見えてしまう。弟に触発され、幼馴染に作ってもらって、技術者から(弟のコネで)ハードルなく技術を提供してもらい、お金を工面するために継いだものを売る、という辛い選択なのは分かるがやや主体性を感じない。その分をカバーする人間性も途中から垣間見えるが、冒頭の時代故の亭主関白設定が強く、大きく内情が変化するタイミングもサラッと流されたため、都合良い人間に見えてしまった。
幸八を魅力的な人物に描きすぎてしまった故でもあり、全体的に要素を混ぜ合わせてより良い形にまとめることは出来た気がする。
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