テンポがあって、ユーモアもあって、キレがあって、オシャレな作品でした。
1935年のフランス。
映画プロデューサーのモンフェランが殺害された。
容疑をかけられたのは、新人女優のマドレーヌ。
マドレーヌは新人の女性弁護士ポーリーヌと同居している。金がなく、家賃を滞納している。
そこに殺人の容疑である。
それを逆手にとって、裁判に挑む。タイトルの意味はここにある。すごいかけ引き。
女性の権利が弱いことで、同情も集めるふたり。見事に犯人の座を勝ちとった。
こんなサクセスストーリーもあるんだと感心。
みんな幸せになっていく展開もうまい。
回想シーンや想像のシーンは、モノクロになるのもオシャレ。
オープニングと呼応しているのは、舞台の上というのもオシャレ。
弁護士ポーリーヌの同性愛者の視線もさりげなくていい。