ゆみモン

花腐しのゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

花腐し(2023年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

斜陽のピンク映画業界の監督・栩谷(綾野剛)は、もう5年も映画を撮れずにいた。梅雨のある日、栩谷は大家からアパート住人に対する立ち退き交渉を頼まれる。その男・伊関(柄本佑)はかつて脚本家を目指していた。栩谷と伊関は、交渉するうちに打ち解け、会話を重ねるうちに、自分たちが過去に本気で愛した女が同じ女優・祥子(さとうほなみ)であることに気づく。3人がしがみついてきた映画への夢が崩れはじめる中、それぞれの人生が交錯していく。

現在と過去が交錯する構成。それだけなら良くあるが、現在をモノクロ、過去はカラーで描いているところが面白い。二人の現在はどうしようもなく救いようがないということか。

結局、何故祥子は別の男と心中したのか?

山口百恵の『さよならの向こう側』を歌うのはやめてほしかった。が、ラストシーンの綾野剛の熱唱は笑えた。