首
戦国時代は日本史の中でも人気な時代ですし、本能寺の変については数えきれないくらい作品が撮られている中で、タイトルにしてしまうほど首に焦点を当てた今作は、今まであったようでなかったような新鮮味があり、面白いなと思いました
世界の歴史の中でも相手の大将の首をとるというのは勝利の証だと思いますが、日本の場合は首取り合戦が盛んであった戦国時代があり、こんな感じだったんだよーって世界に示せるような作品だと思いました
TIFFでの上映作品として選ばれたのもなんか分かる気がしました
世界の北野ですしね
ど真面目な歴史物ではなく、北野武からみる歴史への捉え方が反映され、首に執着している武士の滑稽さや、武士道が美しいと言われる考えもある中でかなり皮肉も感じられ、面白かったです
役者たちは豪華で素晴らしい演技が繰り広げられる中でキム兄も芸人役で登場、茶番も多かったです
それが北野武っぽいと言えばそうなのかもしれませんが、このコントシーンが笑えるところもあればちょっと白けてしまうわざとらしさもあり、好き嫌いは分かれそうなところだと思いました
北野武演じる秀吉のキャラが北野武そのもので、個人的に秀吉絡みの茶番はもう少し少ない方が良かったと感じました
(笑えるけどもやりすぎ感)
加瀬亮の派手でやりすぎな織田信長も、能を見て涙を浮かべるところはGAPがあってさすが上手だなと思わされましたし、浅野忠信や小林薫も出ていてびっくりでした
首がたくさん出てきてコロコロ転がって掴んで蹴って、タイトルに相応しい内容でした
