オペラに魅せられたラッパーと彼を取り巻く人々との絆物語。
豪華なシャンデリアや黄金の壁や調度品、そしてシャガールの天井画･･･滅多に見られないオペラ座内部の様子に目を奪われた。
主役MB14はフランスラップ界の注目株らしいがその才能の豊かさにも溜息、得意のラップだけでなくロベルト・アラーニャにも負けない美声も迫力あり、冒頭で聞かせるヒューマン・ビートボックスも素晴らしい。ミュージカル界の新星マリー・オペールとの「乾杯の歌」も聴き応えあり、「誰も寝てはならぬ」の熱唱には圧倒された。
オペラに魅入られたアントワーヌはそれを隠し階層違いの身内との関係がギクシャクし先行きの自信を失ってしまうのだが･･･
レッスンの苦労話がなく身内との仲違いや講師マリーとの仲違いなど手を広げた割に後半の回収が中途半端でラストへの持って行き方が強引な感じがした。
もう少し丁寧に描けばトゥーランドットと手紙で涕涙ものだったろうに残念。
アパートの屋上から見えるパリの夜景がエッフェル塔のビームまで見えて何気に絶景。あんな所に住めたらいいな、羨ましい（笑）
監督 クロード・ジディ・ジュニア
キャスト
ミシェル・ラロック
MB14
ロベルト・アラーニャ
ギヨーム・デュエム
ステファーヌ・ドゥバク
マエヴァ・エル・アルーシ
サミール・デカッツァ
マリー・オペール
ルイ・ドゥ・ラヴィニエール
