ラサン

キリエのうたのラサンのネタバレレビュー・内容・結末

キリエのうた(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アイナ、歌はもちろんめちゃくちゃ演技うまかった。
松村北斗、全盛期の安藤政信のような雰囲気で、とても良かった
キリエ周りのストーリーはよかった。
岩井俊二の映像も、小林武史の音楽もとてもよい。

で、問題は広瀬すず周り
広瀬すずは影ありキャラの演技が本当に上手。
ただ設定が滅茶苦茶。背景を深く掘り下げられてないから理不尽な犯罪者でしかない。2億超えの詐欺は指名手配だろうし一発実刑。騙される男が馬鹿って感じの描き方してる監督に危うさを感じる。
謎のウィッグもファッションも似合ってるとは言いがたく広瀬すずの良さを殺してる。そもそも物語に必要なキャラだったのか疑問が残る。
広瀬すずの無駄遣いに思えてただただ残念。


他に気になったこと

アイナの実家がキリスト教に傾倒してる必然性が不明。
幼少期のアイナが教会に向かう理由が謎、信心深いのならフィアンセ頼らずにキリ教のボランティアに頼れば無問題。
アイナの母親の死が描かれてない。
大阪行きのトラックに紛れ込むのも酷いけど大阪ついても古墳の木の上で歌ってるって意味がわからないし小学生が何日も野宿するのは無理がある。
黒木華と北村有起哉は立ち位置が謎、モブならモブらしく描くべき。
ステージを組んでキッチンカーを集めるような野外イベントが無許可なのはあり得ない。
警察や行政を単純に悪のように描くのはお粗末。
ちょい役のカールスモーキー石井、安藤裕子、鈴木慶一はまだアーティスト枠なんだろうけど粗品、武尊は完全ノイズ。邪魔。
ラストは3時間の作品の割にあっさりしすぎ




個人的な岩井俊二ディーバの順位は
Salyu>アイナ>CHARA
ラサン

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