嫌いではないけれど好きとまでは言えない映画でした。共感性羞恥的な、苦手な部分が度々あったからかなと。
アイナさんの存在が、歌が好きで、広瀬すずさんも好きで。そんな好きなものばかりが並んでいても、一度気にかかってしまうとそのひっかかりが糸くずのように残っていった。
それでも、3時間の長尺を感じずに鑑賞できた不思議。ゆっくりとした会話もあるのに。
岩井監督の力。
一番ぞわぞわしたのはカフェ?でプロデューサーから歌ってよ、と言われ歌を披露するシーン。
ですよね、と言わんばかりにイッコさん刺される。刺した相手の初登場シーンの音楽もなんだかホラー映画みたいで嫌だった…
キリエちゃんのキャラクター。
エンドロールのキリエちゃんの野菜の食べ方(口から野菜はみ出させてはむはむ)。
二次元的なキャラクターと台詞回し、展開が苦手だったんだろう。
あの結婚詐欺相手?にキリエちゃんが襲われるシーン要らないです。
これは蛇足なのか?
いや表現のひとつと受け取るか?
そんな感覚を持ちながら観終えました。
夏彦さんの演技、キャラクター良かったな…
人の持つ味のあるところ。
砂浜に寝そべったときの、広大なシーンが美しかった。
そして七尾旅人さんの歌声の良さ。