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キリエのうたのsumireのネタバレレビュー・内容・結末

キリエのうた(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アイナ・ジ・エンドの魅力に、岩井ワールドも相まって、もう虜になってしまった。

キリエがカフェで音楽プロデューサーみたいな人(北村有起哉)の前で歌い出した時に涙が出てしまった。「花とアリス」のアリスがバレエを踊るシーンのような魂の叫びのようなものを感じた。社会のしがらみやら何やらを自分の力で突き破って運命を切り開いていく人を見るのが好きだ。
スワロウテイルのグリコ、リリィ・シュシュ、などかつての岩井ワールドの歌姫を彷彿とさせるけれど、中でもpicnicのココに似てるなと思った。奇しくもあの時のCHARAもアイナさんも28歳!なぜか2人を見てるだけで泣きそうになるんだ。

松村北斗と姉のキリエのパートも良かった。ごめん、松村北斗が好きなもので。ここのパートで一つ映画を作って欲しい。
でも、未曾有の震災の場面はただ動悸が止まらなくなり、繊細な映画にはあまりにも重すぎる題材だと思った。割り切って次の場面に入り込むのに時間がかかる。

チョイ役が豪華すぎて気が散るんよ、、
ただ七尾旅人は出方が良かった。あと江口さんと言えばリョウ・リャンキ!嬉しい。
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