人生で2回目の岩井俊二監督作品。
圧倒的な雰囲気に飲まれた3時間。
石巻、大阪、帯広、東京を舞台にして、小塚路花、小塚希、潮見夏彦、一条逸子の歩みを描いてゆく。
アイナ・ジ・エンドの歌が幾度となく響き渡るが、これは音楽映画でありヒューマンドラマでもある。
断片的ですべては明かされないにしろ、彼らの人生を178分という長尺で少し覗き見ることが出来る。
2011年と2018年と2023年。
それぞれの想いが時や場所を変えて交錯するシーンは、彼らの心情を考えると胸に来るものがあった。
家でサブスクを利用して観るよりも、映画館だからこそより楽しめる作品の一つになっていると思う。
「永遠には続かないよ。そういう時間は。」