夜の闇と朝の光の映画。
繰り返す日々の最後に混沌の夜はやってくる。
夜ごとみる夢は、ヴェンダース作で見られる空虚に彷徨うイメージのコラージュで表現される。迷宮を抜け目覚め嬉しそうに空を見上げるのだが、また一日生を与えられた安堵と喜びに溢れている。何度も描かれるのだが僕は勇気をもらった。
木漏れ日の映画でもある。
陽の光のこぼれる先に葉たちは重なり影を作り、影は重なり彩を濃くする。
三浦との影踏みのシーンには泣いてしまった。
自分の生き方、考え方にに影響を与える映画はいくつかあって、今作はその一つで、大好き。