カンヌで評価された役所広司の演技はやはりとてもよかったです
途中までセリフなく黙々と仕事し日々のルーティンをこなす平山
(初め頑なに話さなかったのに、途中から急に普通に話し出すからそこはちょっと戸惑いましたが)
同じ日々の繰り返しと思える中でも小さな変化や喜びを見つけていました
朝玄関を出て空を見上げる、木の芽を見つけて育てる、そして日々のその瞬間しか訪れない木漏れ日をカメラに収めて写真に記録する
彼の世界の中で彼はちゃんと生きていたのでした
妹と通じ合える心はあって、それでも今はやっぱり別のところで生きていて疎遠になってしまっていたところはとても切なかったです
この世界の中でもいろんな世界があるという言葉がとても印象に残りました
ラスト木漏れ日の説明がありますが、作品中に何度も出てくる木々はもちろん、光と影はとても印象的
ネオンっぽい日本や日本人はこれ言わないだろうという日常会話でのセリフは、やはり外人から見た日本という感じがして少し不自然さは感じましたが、最後の長回しも、映画全体としても心にじーんと来るものがあり、観て良かったと思える作品でした
安藤忠雄デザインのトイレとかうひょーって興奮しました
都内に住んでてもぜんぜんこんなオシャレな建築物としてのトイレ達があることを知らなかったです、行ってみたいと思いました👀
