このレビューはネタバレを含みます
最初は1日のルーティンが回っていって、日本の慎ましくも充実した生活と、お洒落な公衆トイレを紹介するだけの、何も起こらない映画なのかと不安になった。
中盤から似たような日々が少しずつ変化していって、平山さんも人間味が出てきて、気づいたら自分の口元が緩んでいた。平山さんは、愛らしいキャラだった。
他の人の世界と一線をあえて引いて、刻一刻と過ぎていく時間を充実させて過ごしている平山さんの最後の表情は、寂しさなのかそれとも嬉しさなのか全くわからなかった。
ただ、2度と同じ瞬間はない今を大切にしようと思える映画だった。年の瀬に見ることができてよかった。