今年最後にふさわしい、キレイで穏やかなな映画だった。
役所広司のしっとりした雰囲気が好き。
笑顔にいくつもの感情を含ませる。
なんか訳ありなようだけど、語り過ぎないバランスが秀逸。
脱線するけど、役所さんの演技に初めて身震いした昔のドラマを思い出す。
野沢尚脚本の『砦なき者』。
最後に妻夫木くんに手招きをするところの笑顔がホントによくて、目に焼きついている。
今日もそんな感じで、役所さんの色んな表情が私の記憶に刻まれた。あのシーンの顔、このシーンの顔。
こんな俳優は他にいない。
若い時と同じように感じた今日の感覚を忘れずにいたい。
どのシーンも絵になる、これぞ映画という作品でした。大切な友と一緒に、今年最後にみられてよかった。