き

PERFECT DAYSのきのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

セリフで説明しない余白と余韻が心地よく、このシーンにあなたの心はどう動きますか、という問いかけが役所広司さんだからこそいっそう重厚で本当によかった。

良いものは良いと守られた、文学と音楽と平山さんの生活。瞬間の美しさ尊さを【木漏れ日】に託したエンディングもとても好きだった。

ささやかな幸せを掬おう、というのとはまた違って、毎日いろいろあるけれど、それが毎日であり、そのいろいろの中に大事な瞬間と感情がある、それはどの世界線で生きる人にも平等であるはずだ、と構えてくれているような。あなたはあなたの信じる幸せを守りなさい、と言ってくれている気がした。

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「この世界には、たくさんの世界がある。つながっているように見えても、つながっていない世界がある。」

「どうして、このままじゃいられないのかな。」

「なんにも変わらないなんて、そんなばかなことがあるか。」
き