このレビューはネタバレを含みます
「起きると思うことは絶対起きない 考えもしないようなことが起きる だから先へ進むしかない 先へ先へ」
どうにもならないこととどう向き合っていくか。そこに子どもが介入することで大人としての在り方が問われる構図になっていて、登場人物がそれぞれに成長していた。
子どもたちへのインタビューや書籍の引用に、物語とリンクするようなメッセージ。未来はどうなっている?パワーがあったら何をする?大人って?など。答えのない問いが繰り返され、みんなが心の奥に思っていることが少しずつ言語化されているような感じ。対話の中に核心があって見逃せなかった。
モノクロなのもよかった。色がない分、情報が制限されて表情や周りの様子に注目できた。