評価が高いので鑑賞。日常の繰り返しを淡々と描く。日本が舞台で日本人しか登場しないが、確実に日本映画とは違う感覚があった。
もちろんアメリカ映画とも全く違う。監督がドイツのビム・ベンダースという事もあってか、欧州映画、特にフランス映画っぽい感覚があった。
ドイツ映画っぽいのかも知れないが、私が観たドイツ映画と言えば「ジョジョ・ラビット」「帰ってきたヒットラー」「戦場のピアニスト」くらいなので、
ドイツ映画っぽいとは判断出来ない。しかし確実に欧州っぽい作品とは言える。
役所広司がとにかく上手い。殆ど喋らない役柄だが、表情と行動で心的内面が明確に分かる演技だ。凄いとしか言いようがない。
脇役も三浦友和の様な往年の名優や甲本雅裕やモロ師岡など癖のある名優で固めており、更に歌の上手いスナックのママは石川さゆりと抜けがない。
一瞬映る猫と遊ぶ女性を研ナオコでは！と思い、観終わってから確認すると確かに研ナオコだった。2秒くらいの登場シーンでした。
その他、一瞬の脇役に片桐はいり、松金よね子、
あがた森魚など名のある俳優で固められている。
日本を正しく描く洋画を観たい方は必見です。
