yuri

PERFECT DAYSのyuriのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.2
人は自分の日常を、何のために、どうして、と意味を持たせたがる。
仕事は人のためになるからその対価として報酬が存在する。
それが意味で、人のために何かしてあげられる、そんな日常で人生十分なんじゃないかと思わされる映画だった。

the tokyo toilet
東京の公衆トイレの清掃員という仕事をし、決まった日常を過ごし、日々の少しの変化に幸せや喜びを感じて過ごす。
ヒラヤマは人と交わす言葉は少ないが、そんなささやかな毎日に満足しながら過ごしている。
銭湯の一番風呂
木漏れ日の写真
駅の地下での晩酌
日々の少しの変化
夜本を読みながら眠りにつく日常
全てが愛おしく感じた。

家は古くてボロボロのアパート
実家は裕福だが、全てを妹に譲り、全てを任せてしまっている事に負い目を感じている。

誰にだって過去はあるし、辛い記憶もある。
けれど、自分で人生は選べる。
人それぞれの価値観や、日々の何に幸せを感じながら過ごすかは自分次第だ。
足るを知る。
幸せは自分が決める。
毎日機嫌良く過ごせる自分でいよう、と思った。
yuri

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