Dacro

PERFECT DAYSのDacroのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

外の空気や景色、音楽やその日あった良かったことを感じ取って表情に出るくらい感受性が繊細で、小さな幸せを享受して日々を暮らしている平山の受け皿に魅力を感じつつ、めちゃめちゃ共感する部分があった。
それと同時に、怒と哀・カテゴライズできないようなモヤモヤした感情ももっとたくさん持っているのではないかと想像した。(浅はかな考えではあるがHSP気質を感じ取った)。
ただ、あまり背景とか過去とかの想像をするのも違うと思い、考えないでいる。
「こんなふうに生きていけたなら」というコピーがあるが、どこまでを指すんだろうか?

そしてとにかく画が素敵。観ている時にふと『Mishima』を思い出した。海外の人が日本の何かをモチーフに撮ると、妙に魅力が出るような感じがする。


最後、エンドロールを観てユニクロ・ダイワハウス・TOTOの名前があった。後者二つは過去のCMとかトイレの話だし納得したが、ユニクロがわからず調べてみたら、「TTT」は実在事業で3社ともガッツリ関わっているらしい。広告・PRの香りがして少し一歩引いてしまった。でもこれで公衆トイレが綺麗になったらちゃんと狙い通りですごい。
(それでも感銘を受けたという事実は変わらないし、平山には自分の大切なものを貫いてこれからも生きて欲しい)

BOSSの清掃員のCM、今考えたらそういうことか。
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