ゆきんこ

PERFECT DAYSのゆきんこのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

5を付けたい所だけど。マイナス0.1は所々に挟む混沌とした白黒映像が入るのが苦手なので。ここがいいという映画ファン一杯居そうだけど私はダメ。好みだからしょうがない。

カーステで流した曲が全部好き!!カセットこの映画で流行るかもね。今時の子がカセットの音いい!って平山の前で誉めてるし。平山もそれを聞いて嬉しそう。
ときお君がいきなりヘタレな男子演じててとっても良かった。流石の演技ですね。
最後の平山の泣いたり笑ったりの長回しの表情がたまりませんでした。こっちも何か分からない涙が出てしまって。
本当に本当に役所広司という役者は、、、素晴らしい。
もう一度観たいと思う素晴らしい映画に久し振りに出逢った。

平山みたいなルーチン、シンプルな生活憧れる。
妹(麻生祐未)がずーっと平山の元妻だと思ってた。娘にお父さんと呼ばせずおじさんと呼ばせてるのかと。なかなかあの年齢で兄妹でハグなんかしないのでてっきり元夫婦かと勘違い。(深読みし過ぎた)

三浦友和の登場にうわっとなったり、バーのママが石川さゆりだったり、パントマイマーに田中泯だったり配役が素晴らしいと思った。

神社?のいつも座るベンチの横の離れたベンチのいつもの女性への軽い会釈、古本屋で作者や本について必ず一言話すいつもの女性店員。座れば出て来るいつもの居酒屋店主と焼酎。平山の周りにはいつものがある。

トイレの○✕ゲームの紙を記入して見えない人とゲームをささやかな楽しみの日課にしてる、早朝の隣のホウキの音。色々ないつもがある平山はやっぱりとても幸せなんじゃないかと思った。
気になる女性が一緒の中年男性同士での影踏みのシーンも素敵だった。

誰かのレビューで音楽や住まいはいいけど洋服が残念ってのが有ったけど、洋服があれだからこそ他がよく見える作りになってると思うのでダサいかもしれないけど、私はあれでいいと思った。洋服までセンスいいと平山の良さがなくなってしまうのでは?

いい映画を新宿の朝の午前10時の映画祭(バベッドの晩餐会)後に続けて観られて幸せな日だった。
ゆきんこ

ゆきんこ