このレビューはネタバレを含みます
海外で賞を取る日本の映画はいつもこういう雰囲気。和とか洋とかそういう日本らしさじゃなくて、言葉にできないけど情景とか表情とかから滲み出てくるなにかがきっと海外の人に刺さるのだろう。
すぐにはパッと感想を書けなかったこの映画
何を考えていたんだろう、何を伝えたかったんだろうが頭の中をぐるぐる
光なのか、影なのか、
多分、それを考えたくなるようなゆとりが充分にあったからだと思う。
いつものありふれた日常の中で、木漏れ日のような一瞬一瞬がある。
いつも通りの日常に現れる小さな変化に対して見せる主人公の表情は非常に魅力的だ
最後の表情をどう捉えるかによってこの映画の感想は変わるのだろう
彼は強い。私はそう感じた
映画の題名からも日常の幸せを描いていることは重々承知だが、全体的に「1人とそれ以外」の対比の描き方に惹かれた。主人公が孤独だ、と言っているわけでは決してなく、不幸だとも言っていない。しかし、主人公が1人であることを感じる場面が多くあり、個人的には非常に苦しく思えた。
役所広司は間違いなく日本を代表する素晴らしい役者だ
