湯

PERFECT DAYSの湯のレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.3
早朝は自販機でコーヒーを買い、トイレ清掃員の仕事や銭湯入ったり、浅草で飯食ったり、寝る前に小説読んだり...。
平山の日常を淡々と見せながら、彼を取り巻く人々との繋がりも描く。

比較的淡々とした描写が続くと思いきや、急に平山の感情が露わになってくるシーンにギョッとくる。

役所広司は主演にふさわしいオーラがある俳優だけど、本作はあえてオーラを無くし、それでも強い確かな演技力を見せてくれる。静かなラストシーンの表情の演技に心打たれる。

孤独に生きながらも人との繋がりはゼロでは無い平山の人生。彼自身、自分を幸せだと思ってるのかは正直分からなかった。自分だったら、もう少し人との繋がりを欲してしまうかも。日常の中に挟む違和感も要所にあり、飲酒運転(自転車)や玄関に鍵掛けない描写はあえてなのかなと感じた。

しかし、渋谷の公衆トイレはあんなシャレオツな所があるのね...。
湯