世界から無償で与えられる、
日差し、風、からだ、時間。
もちろん木漏れ日も。
そういったものを慈しむ姿勢が、ほとんど求道者の趣き。
情報や出来事ではなく、ただそこにある世界に対して微笑むことができる人、いいなあ。
ニコに気付き、「大きくなったねぇ」という時の発声が、本当に良くて、ちょっと涙出た。
平山氏への眼差しは、
ミレーの「落ち穂拾い」と同じにおいを感じる。エッセンシャルワーカーの神聖視。
リズムを崩された時の苛立ちが唯一、人間臭く、人物像にザラつきを与えていて良い。
主人公が女性だったら、
たぶん料理の様子が映っていたと思うんだ。
梅酒作ったりとか。(してそう！！！)
だからどうという訳ではないのですが。。
「丁寧な暮らし」の本質が掴めそうな映画。
