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PERFECT DAYSのRAMRIDERのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
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ほぼほぼ生活圏内がまるっと舞台なので自宅から現場、現場から現場への距離が頭の中で計算できちゃう。この下道(したみち)でもすぐ着く距離をお気に入りのカセットデッキ搭載の軽(多分そこそこ年式いってて自動車税も高い)に乗り、わざわざ首都高を気持ちよさそうに走ってるところをみると、さては余暇でエッセンシャルワーカーを楽しんでるのかな?とか。

でもそれってこっちの勝手な期待というか、「貧困とか底辺でも力強く生きる人々」みたいなテンプレートにはめた社会派作品でなきゃいけないわけじゃないし、自分なりの視点と価値観さえあればパーフェクトな日々を送れる、というシンプルなメッセージだと思えば悪くないかな。ちょっと世界が平山に甘いなとは思ったけど。

それにしても役所広司はすごい。主人公がなに考えて笑ったり泣いたりしてるのかはあまり理解できなかったけど、演技のひとつひとつはずっとみてられるし、清掃のシーンひとつとっても見応えあった(トイレ最初からきれいだったけど)。トイレとか今まで以上にきれいに使おうと思いました。

思い返してみると2時間かけて缶コーヒーのCM観てるみたいな不思議な映画だった。
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