PERFECT DAYSのCiaのレビュー・感想・評価

主人公がどんな過去を持ちどんな経緯と想いで今の生活を送っているのかはわからない。なのにこの人の生きざまが美しく思えるのは何故だろう。
きっと“木が友達“だから。
カセットテープの音楽も100円の古本の物語も銭湯の一番風呂も…
紛らわせてくれるものではなく、寄り添ってくれるもの、が常に側にあり、紛らわせて生きているのじゃなく、何ものにも寄り添って生きているから。
寄り添ってくれるものには自然と笑みがこぼれ、寄り添う気持ちに言葉は多く必要ない、そんな風に、わたしには思えた。