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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のregencyのレビュー・感想・評価

3.0
詳細レビュー↓
https://cinemarche.net/suspense/mortara-matsu/

絶対権力を持つ組織に潜む歪みへの追究にこだわってきたマルコ・ベロッキオ監督。本作では19世紀のイタリアの枢機卿が起こしたユダヤ人少年エドガルドの拉致事件を通して、権力とは、宗教とは、神とは、そして家族とは何かを問う。
教会によるエドガルドの連れ去り行為は、原題『Rapito』や英題『Kidnapped』が示すとおり、「誘拐」以外の何物でもない。2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が勃発して以降、ロシア兵がウクライナの子どもの移送を開始。名目上は「戦地孤児たちの保護のため」としているも、その実は里子や養子に出され、養護施設でウクライナ語の使用を禁じられてロシア語を学ばされ、さらにはロシア兵の軍事訓練を受けさせられている。誘拐した子供の“洗脳”は今でも行われている。
キリスト教の“洗脳”を施されたエドガルド、そして実の家族の顛末が切ない。
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