このレビューはネタバレを含みます
事件当時のイタリアの埃っぽさや街並み、教会、衣装に至るまでタイムスリップしたようなリアルさ。(CGだな〜って部分は少しありますがw)
大人の(主に教会の)事情に巻き込まれてしまったエドガルド少年がどうなってしまうのか、家族の苦しみに最後まで目が離せない。
子供を取り戻す為に奔走する父親の焦燥した表情が辛いし、最後まで強い母親には冷徹さを感じるほどだった。結局、少年はこの事件の中でどう生きれば良かったのか、自分ならどうしただろう、と考えてしまった。
冠婚葬祭や季節の祭り以外は神が身近じゃ無い自分から見ると、神を都合よく使っている教会の中で誰もそれを指摘しない、ただただ教皇を盲信しているような状態が歯痒くて仕方ない。