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ポトフ 美食家と料理人のShokoのレビュー・感想・評価

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)
3.2
〖ポトフ 美食家と料理人〗(映画/フランス/2023)



『19世紀末、フランスの片田舎。「食」を追求し芸術にまで高めた美食家ドダンと、彼が閃いたメニューを完璧に再現する天才料理人ウージェニーの評判はヨーロッパ各国に広まっていた。ある日、ユーラシア皇太子から晩餐会に招かれたドダンは、ただ豪華なだけの退屈な料理にうんざりする。食の真髄を示すべく、最もシンプルな料理・ポトフで皇太子をもてなすことを決めるドダンだったが、そんな矢先、ウージェニーが倒れてしまう。ドダンはすべて自分の手でつくる渾身の料理で、愛するウージェニーを元気づけようとするが……』

こないだなにかをおかあさんとミリオン座で観た時に予告やってて「観に行きたい」と言ってたのでチケットを取り観た。
ごはんおいしそう系フランス映画です。
ちょっと調べたら監督のトランアンユンってノルウェイの森か…不安105%だ…



・ラストまで喋るのでこれから観るかもって人は読まない方がよさそう






エンドロールまでいって気付いたけど音楽がない!めずらしい!
そのせいか場が全然引き締まらずだる〜〜〜〜〜くなが〜〜〜〜〜い映画だった。2時間超えてるから構えてたものの。
レシピ一切ない料理動画眺めてるみたいな虚無の時間が流れ…人の感情などがいまいちわからず…死にかけの老人の心電図ぐらい盛り上がりがない。
唯一盛り上がりがあるとすればウージェニーが死んだところか?
あと話がぶつ切りにいきなり切り替わるから「え?」ってなったし、そんなぐいぐいストーリー進める割には広げた風呂敷全く畳めてないね!
ラスト本当ちょっと笑っちゃったんだけど、タイトルにもなってるしあらすじに『食の真髄を示すべく、最もシンプルな料理・ポトフで皇太子をもてなすことを決める』と書いてあるのでこちらはてっきりポトフのような家庭料理で皇太子が改心(?)したりするハッピーエンド想像するじゃんね。ポトフ!完成してないやん!笑 一応作ったけど「なんか違う…」としかなってない。完成してないまま話終わった。天才かと思われた女の子に料理教えはじめたけど別に成長は特になし。なに?
特に嫌なやつも出てこないし嫌なことも起きない。ずば抜けて良いことも起きない。おかあさんと「料理がおいしそうでギリ見れたけど、テーマが料理じゃなかったら最悪だったね」と言いながら帰ってきた。
あと私には実は弱点があり、話したことあるかも、食器とカトラリーが触れ合う音が苦手なのでもうそもそも料理映画観ない方がいい。

ドダンとウージェニーは20年ぐらい一緒に住んで料理作ってきてそれだけの関係だったと思われるんだけど、ドダンは何回もプロポーズして振られ、ウージェニーも多分まんざらではないのかお風呂入ってるところにドダンがきても「キャードダンさんのエッチ!」とはならないから裸見られるのは大丈夫な間柄?そのあとプロポーズして夜這いにいったらウージェニーは全裸だったけどそこで初めてエッチなことしたよってこと?わかんない。
しかもそのプロポーズの時にいきなり歯の話しようとか言ってバーって喋り出したんだけど、私は結構えっこわって思ったしごはん食べてる時にあんまりそういう話しないでほしいなって感じの内容だったからそれまでドダンのこといけおじだと思ってたのがスッと冷めたのにそれで結婚しちゃったからなんもわかんない、わかりあえなさそう。

料理に関してはなにかはわからないけど本当においしそう!みたいなのがたくさん出てくる。それがこの映画の利点。
ロシア風オムレツ?ノルウェー風?忘れちゃったけどあのケーキは本当に食べてみたい。それ以外もクリームソースとじゃがいもの組み合わせは間違いなさそうだし、舌平目もおいしそうだった。フレンチ食べにいきたくなる〜
が、作る過程を延々と見てると洗い物多すぎて、料理は好きだけど洗い物大嫌いなので悲鳴あげるとこだった。そんなに鍋を使うな、ちょっと取るだけで皿を使うな。
あとコース料理が3部制で8時間とか、普通の料理でも作って出して作って出してってして何時間かかってるのかわかんないけど食べすぎて胃が裂けそう。それなのに8時間のコースのあとに口直しでがっつりごはん食べ直してお茶がぶ飲みするドダンやばいよ。それなのにあれしきの太り具合で済んでるの奇跡じゃん。
そうね、あとは衣装がよかった。ウージェニーの黄色いドレスかわいかったし、結婚式の時全員ホワイトコーデなんだけどめっちゃおしゃれだった!そこもすごいよかった。

(164/劇場鑑賞84)
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