人里離れた雪山の山荘でひとりの男性が転落死してしまう。男性の妻でありベストセラー作家のサンドラに殺人の容疑がかけられるのだが、、、
派手な演出がある訳でも、分かりやすい描写がある訳でもない。それなのに2時間半、ずっと面白かったのだから賞レースを賑わせていることにも納得!
まるでこちらも裁判を傍聴しているような気持ち。何も分からないし、少しずつ提示される情報から憶測することしかできない。二転三転する状況を見守るばかり。
自分にとって都合が悪いこと、別に開示する必要もないなら敢えて言わない選択肢を取ってしまうのは自然だと思う。実際の裁判を傍聴したことはないけど、あんな風にプライベートな会話を公にされるのは嫌だなあ、とか。ぼんやりと色々考えながら観ていた。
きっと現実でもこういう事象が溢れているんだろうなあ。何を真実と捉えるか。見えていることがすべてとは限らない。
息子のダニエル君はどうか健やかに育ってほしいな、、、