広島で家族と暮らすあみ子は平凡な日常を過ごしていた。しかしちょっぴり個性的なあみ子が成長するにつれ、あみ子を取り巻く環境は少しずつ変わってゆく、、、
心がずしん、と重たくなる。
あみ子のような子ども、田中家のような家族は自分が見ようとしていないだけでたくさんいるのだろう。もしかしたらあの時のあの子も、なんて。あまりにも解像度が高すぎる。
みんなの様子が変なこと、あみ子はあみ子なりに感じ取っているんだろうなあ。でもそれがどうしてかは分からない。
お兄ちゃんもお父さんもお母さんも、のり君も、周りの人たちが思っていること、言いたいこともなんとなく分かる。それだけに、言語化するには難しいもやもやとした感覚が残る。
子どもを産み、育て抜くことについても考えたくなってしまう。どんな子どもであっても、親は絶対的な味方で居続けられるのかどうか。ひとりの人間、命に対する責任を全うできるのか、とか。。
坊主頭の子、良い子だったなあ。