まさなつ

落下の解剖学のまさなつのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.1
すいません、「妻は告白する」みたいなミステリーを想像しましたが、全然違いました💦

夫婦の話。そういう意味では、片方のいない「マリッジストーリー」か? 「クレイマー、クレイマー」の裁判シーンも思い出しました。

「二転三転、、」とか「驚くべき真相、、」なんて言葉が陳腐になる堂々とした人間ドラマ。

妻と夫、母と息子、父と息子、それぞれの微妙な関係性を深掘りした脚本が秀逸ですね。

家族の事なんて外からは分かりようもないのに、それを裁判という第三者が状況だけで判断することの恐怖に怯えます。とにかく検事が攻める攻める。何度も、「この○ゲ!」って暴言吐きそうになりましたよ^^;

もう一つのポイントは、言語ですかね。ドイツ語とフランス語と英語。言語の違いが生む微妙なズレ。

サンドラ・ヒュラーさん、カウリスマキ作品に出てきそうな地味目(すいません)ながら、「ありがとうドニ・エルドマン」で気になって「希望の灯り」もよくって、この作品で間違いなくJUMPされましたね^_^
まさなつ

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