2023年 フランス
雪山の山荘で男が転落死
当初は事故死と思われたが、その後男の妻に殺人の容疑者がかかる
唯一の目撃者は視覚障害のある息子だけ…
果たして男の死は事故だったのか、殺人だったのか、はたまた自殺だったのか
ミステリーでサスペンスな作品を想像していましたが、ちょっと違いました
実際はほぼ法廷劇、検察側と弁護側の発言をヒリヒリしながら見る作品でした
アメリカの法廷物に見慣れていると、どこか歯がゆい感じがするフランスの裁判
カンヌでパルムドールを受賞し、ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞も受賞しているので、鑑賞前に少しハードルを上げすぎちゃったかな～
主演のサンドラ・ヒュラーの演技は非常に素晴らしくて、どちらにも捉えられる微妙な発言の感じが見事！夫婦喧嘩のシーンは圧巻でした！
しかし実際受賞しているのは「作品賞」や「脚本賞」
そちらを主体で観ると個人的には少々納得がいかずなんですよね
それでもラストの夫婦喧嘩ですべてが腑に落ちた感があったので、その辺は良く練られていたな～と思いました
男と女、ましてや夫婦の泥沼劇は傍から見ているとおもしろい
ただ子供はかわいそうだだけど
エンタメ作品ではないし、大きなツイストがある内容でもないので自分には150分が長く感じてしまいました
