ポケ文太郎

アイアンクローのポケ文太郎のレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.5
2024年 アメリカ🇺🇸

「アイアンクロー」とは
1960~70年代にかけて活躍したプロレスラー、フリッツ・フォン・エリックの必殺技のこと
ジャイアント馬場やアントニオ猪木とも対戦したことがある有名レスラー

その後、”呪われた一家”と呼ばれることになる”鉄の爪”フォン・エリック家の悲劇を描いた物語です

フリッツの息子たちもレスラーとして活躍していたで、プロレスファンの間ではこの”悲劇”は有名な話です
日本でいうところの星一徹のような父親のもとで、世界一のタイトルを取るレスラーとなるべく厳しく育てられたフォン・エリック家の息子たち
その息子たちに次から次へと起きる悲劇の連鎖
「こんなことがあったのか」と観ていて辛くなる出来事ばかりなのですが、実は現実の方がもっと酷い
時系列を変えたり事実と異なる個所を加えているため、映画の方がまだマイルドなんですよね

大げさな脚色や演出はしていないので家族のドキュメンタリーのように映りますが、あくまでも本作は「実話を基にしたフィクション」

それでも細部の再現度はすごいです!
息子たちを演じた俳優たちの鍛え上げた体には驚き!!!
特に主演のザック・エフロンは鍛えすぎて顔つきまで変わっていたような
もともとのマッチョな肉体が倍以上大きくなっていました
ベストな体の状態で撮影していたと思うんですよね、本物のレスラーより筋肉の仕上がりが素晴らしかったです

『マレフィセント2』の王子様ハリス・ディキンソンやドラマ『シェイムレス』のお兄ちゃんジェレミー・アレン・ホワイトも体つきがプロのレスラーそのもの

プロレスシーンの指導にあたったのは元WWEスーパースターのチャボ・ゲレロJr.
彼自身ザ・シーク役で映画に登場しています(とはいえ一瞬だったけど)
ハリー・レイスやブルーザー・ブロディ、”ネイチャー・ボーイ”リック・フレアーなどなかなかの再現度!リックのあのしゃべり方がまで完璧(笑)
80年代プロレスファンにはたまらないと思います

ドラマとしてはもっと個々の心情を深堀してほしかった気もするのですが、事実が悲劇的すぎるからこの程度にして、後は見るものに任せたのかもしれません

プロレス映画ではありますが、「ある一家に起きた悲しいお話」としてプロレスに興味のない方々のも見ていただきたいです


【余談】
今回、上映前に棚橋弘至と有田一平のトークショーがありました
話の方はもちろん有田の方が面白かったんだけど、半裸じゃない”社長”棚橋氏をまじかで観れて良かった
オカダカズチカがいなくなっちゃったけど
頑張れ!棚橋社長!🪭
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