サーフ

落下の解剖学のサーフのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.3
流石、アカデミー賞脚本賞を獲った作品。ストーリー展開でグイグイ物語の世界に惹き込まれる内容!

人里離れた雪山の山荘で暮らす妻、夫、一人息子(あと、ワンちゃん)の家族。
ある日、夫が転落死してしまう。第一発見者で重要参考人は視覚障害を持った息子だった。
事件の捜査の中で明らかになっていく夫婦の不和、一貫性のない妻の証言。
夫の死は自殺か事故かそれとも他殺なのか…というのが大まかなストーリー。

1つの事件がストーリーが進むごとに様々な事実が明らかになり事件の真相に近づいていく面白さ。150分と映画としては結構長い作品ながらもダレずに見ることができた。
法廷での弁護側と検察側の攻防は物語の中でも一番引き込まれたシーン。妻の抱える真実を明らかにしつつ、息子の目線で語られる事件。

ラストは結構あっさりと終わる。でも「事件の真相が全て解明された」とは言えない、余白が残っている様な終わり方。画面に映し出されてないだけで本当の真相は別にあるんじゃ…とも思える。
サーフ

サーフ