ゆき

落下の解剖学のゆきのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.9
証明

迷走し続ける観客。述べられる事実に対して確実性の度合を求めていく152分。
どこに着地させるのか翻弄される展開に正直どっと疲れた。でも嫌な感じのれではない。
夫の死まもなく被告となる妻、見えにくい息子の証言。言語の壁。
言葉によりフラッシュバックする演出は他にもあるけれど、夫婦という関係性を問うやり取りは顔をしかめてしまった。
解釈の難解さを解剖していく一作でありながら、盲導犬のスヌープにだけ真実を託すなんて。ある意味優しさにも思えた。
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雪山の山荘。夫の死体が見つかる。ベストセラー作家である妻に殺人容疑が向けられ、法廷では夫婦の本当の姿が露呈されていく。
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