落下の解剖学の鈴子のネタバレレビュー・内容・結末

真相が最後まで明確には描かれておらず、もやっとする気持ちはありつつも、それこそがこの物語の肝であるように感じた。何が真実なのかはもう分からない。自分も傍聴席にいるような感覚に。ダニエルは苦しみながら考え続け、ラストは彼なりの答えを出したように見えたが、それすらも真偽は分からない。あとはわんこがぐったりするシーンがとてもリアルで心配になってしまったが、演技トレーニングを受けて表現できるようになったのだと知り、なんと賢いわんこなのだと感動した。
タイトルから想像していた話ではなかった（学術的に紐解くミステリーなのかと思っていた）が、わりと楽しめた。