一人と一人の貧乏ブルーカラー労働者が、最後は二人と一匹になるフィンランド映画。
80年台風の景色の中、思い出したように流れるウクライナ侵攻のラジオ・ニュース。
「男はみな同じ鋳型、しかも壊れている」とか、ちょいちょい挟まれる乾いたセリフは、全てが飲み込める訳でもなく、でも、要所要所で流れる挿入歌が、そんな少ないセリフの叙情を補完する。
かっちょええなぁ、とは思う。けど、ちょっとスカしすぎな感じ。30年前ならドハマリしていたかも。
余談だが、劇中歌の一曲を歌う MAUSTETYTÖT のこのアルバムがなかなか良い。全編、日本の歌謡曲にも通じるムードが漂う。フィンランドの姉妹デュオで、Google 翻訳によれば「マウステットゥテ」と発音するらしい。意味は「スパイスガールズ」?ってホンマかいな。来日しないかなぁ。
https://open.spotify.com/album/3dFVdVUOGP8TyGLNiylFyi