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枯れ葉のmeiのレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
5.0
村上春樹の「ラオスに一体何があるというんですか」でアキカウリスマキについて出てきてから気になっていたアキカウリスマキ作品第1作。色使いや画のセンスが良いのに加えてストーリーもなんかすごく優しい。
フィンランドの豊かで安定した暮らしのイメージとはかけ離れた工場労働者たちが中心なのに加えて、ロシア軍によるウクライナ侵攻のラジオ音声が何度もシーンに登場する、気が落ち込んでしまうような毎日の中で、出会いや恋がいかに光を照らしてくれるかをシュールかつ温かく伝えてくれた気がする。
またそのウクライナ侵攻に関するラジオ音声が複数シーンに含まれていることや、物静かな主人公がそれに対し珍しく感情を見せるシーンから監督の「無視したくない/できない」という意思を感じた。かっこいい。
あと好きだったのは男の人、サイズ合うかわからないような借り物の服を着る時いつもクソ決まっちゃってるのが面白い。借りた服であんなにかっこいいの何って感じでちょっと面白くなった。
出てくる服のセンスが全部めちゃめちゃ素敵で、主人公のライトブルーの上着欲しくなって今すごい探してる。主人公女優さんの雰囲気すきだなぁーって思ってたら最後ウィンクされてハート持って行かれた😭
2024年はアキカウリスマキをひたすら観ようと思う🌟🌟
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