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枯れ葉の大阪ガスのレビュー・感想・評価

枯れ葉(2023年製作の映画)
3.5
すれ違う中年男女の恋模様、と言ってしまえばそれだけの映画で、恋愛ものはなあ、、、となりつつの視聴だったが、シーンの一つ一つを思い返すほどにどこも良かったな、映画って良いなと温かい気持ちがわいてくる。

低賃金の仕事、それすらも失業してしまいお金がない。
ラジオから聞こえてくる戦争の情報、表情の無さもあいまって寒々しい空気感と閉塞感が伝わってくるが、色彩豊かな部屋、洋服のお陰か意外と悲壮感みたいなものはあまり覚えなかった。

関わる人たちの小さな優しさが後になって特に印象的で、かばってくれる同僚や誘ってくれる同僚、無礼に遺憾を表しつつも料金を負けてくれるインターネットカフェ店員、服をくれた看護師、、、
不幸な出来事に囚われ過ぎず、なるべく小さな幸せをなるべくいっぱい集めよう、と思えてくる。

冒頭のレジを通す音と終盤の心電図モニターの音、よく似た音とリズムだけど、受け取り方はまるで違う。

デッドドントダイ鑑賞の初デートはかなり攻めてるし、2人とも楽しめたのなら相性はバッチリ過ぎるね。
これまた無表情で哀愁に満ち満ちた歌を歌うマウステテュトットがしっかり尺を取って歌い上げるシーンは聴き入りながらも笑えてくる。
チャップリン!ワン!
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