ざまんごー

枯れ葉のざまんごーのネタバレレビュー・内容・結末

枯れ葉(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

コンパートメントNo.6からフィンランド映画が気になり始め、気になっててようやく見れた。そして初シネマジャック&ベティ!
想像通りディープな映画館で好き!!

うーん、最初の2人の出会いのシーンが見れなかったというのもあるけど、予想よりストーリー、2人の感情にどっぷりとは入り込めなかったかも、というのが率直なところ。
(単に2人が私の好みのタイプでは無かったかもしれないけど...)
そして、時代設定が2000年初頭らへんかと思いきや現代だった事を後から知った。(ウクライナの戦争ニュースはちょいちょい出て来てたけど、ラジオだったのでひと昔前の設定かと思ってた)iPhoneもケータイも出てこない世界が新鮮。一昔前はそれが当たり前だったのに。

けど、映画全体の雰囲気や要所要所の演出はすごく独特で好きだった。そしてフィンランドの日雇い労働者にフォーカスを当てた、その日暮らしの中にもある幸せがなんかすごくリアルだった。

maustetytotの演奏シーンはなんかすごく印象的。犬と一緒に寝るところからドラム音が始まっていく。静寂からのコントラストがすごく良かった。コンパ6にも通じる、音楽を効果的に使う手法が、なんだかアンニュイな雰囲気が何とも言えず好きだった。
 
出てから読んだインタビューに
「これが世界一幸福な国だよ?笑っちゃうよね」みたいな皮肉?が書いてあって、確かに、冬のヘルシンキに行った時に感じた、何とも言えない灰色感が感覚で蘇ってきた。

ジャック&ベティのロビーにアキ監督の映画の投票スペースがあって、「浮き雲」とか他の作品も観たくなった。

途中、コンパ6の監督チラッと出てなかったかな??見覚えある顔だった。
ざまんごー

ざまんごー