フィンランド経由のフィンエアーの中で見た。日本語字幕はなかったけど、カウリスマキなら全く問題ない。ウクライナとロシアの戦争は日本よりもあまりに身近なのだろう。飛行機も、ロシアの上は飛ばず北極圏の上を通った。帰りに、「北極通過卒業証書」みたいなのを渡された。隣に座っていたポーランド人カップルも映画好きで、男は機内で『落下の解剖学』を見ていた。2人は日本で『Perfect Days』のロケ地巡りをしていたらしい。
『枯れ葉』の中で、その日のためだけに買ったお皿を、デートが終わって幻滅した後ゴミに捨てる女主人公が良かった。歳をとっても普通に恋をしてるんだなあと思った。成瀬巳喜男の『晩菊』の杉村春子を彷彿した。