先行上映
ずっと居心地が悪かった。
考えれば考えるほど、自分の無関心さを喉元に突きつけられてるような気持ちになる。
これまでみたことないタイプの始まり方と度々挟まる不穏なカット
終始何かが起こるような気がしていたけど、よく考えたら既に起こっている。無関心に包まれて何も変わらないような気がしているだけで。
一番居心地が悪かったのは、この家族が「目を背けている」のではなく「気付いていない」こと。アウシュビッツを描いたものでそれは知っていたつもりだったけど、この映画で感覚を伴って理解した。
『関心領域』というタイトルは秀逸で、大体のあらすじとタイトルを聞けばなんとなく映画の内容が分かる。それを大きく超えることはなかったけど、見せ方と音響で目が離せなかった。というか画面からずっと圧を感じて、椅子に磔にされている様なそんな感覚だった。
