このレビューはネタバレを含みます
かなり観客に思考を委ねるタイプの映画だった。
個人的にはラストの現代パートにメッセージが詰まってるかなと思った。
ヘス一家は壁で直接は見えないが、地獄の真っ只中で生きていても無関心。
私たちは過去の遺産を非常にクリーンな環境で見れる立場にあるが、本当に関心をもって生きている?(映画館で映画を観る時も同じく)
清掃員のように遠い昔の話の様に距離を置いていないか?
たった80年前の自分達と同じ人間が起こした出来事なので自分がこの作品の中にいてもおかしくない。
音の対比が各所であった。
死の音:高圧電線、鈍重な機械音、叫び声、銃声
生の音:鳥の鳴き声、赤ちゃんの泣き声
最初に想像していたものとはちょっと違ってかなり前衛的な作りだったけど(最初2001年宇宙の旅が始まったのかと思った)印象に残りました。
エンドロールの曲が怖すぎて何人もさっさと出ていっていたのが印象的だった。