なんてことない場面の全てに意味があって、嫌な予感はもちろん当たるし、鑑賞中気づけなかった嫌な事実も幾つもあった。説明が全くないから、ざっくりだけど音消しちゃえば当時の幸せな家族の日常。あまりにも淡々としてて、どんなラストになるんや？と予想がつかなかったし、周りは結構寝落ちてた。関心を失えば見捨てるのは簡単ですよみたいな狙いなのか…？ヘスは超川上の人間だけど、妻に単身赴任を強いられるシーンなんかは妻の方が川上側にいて、立場弱いんだな…と。自分の優雅な生活のために「ヒトラーに文句言ってよ！！」的なことを簡単に言えちゃう妻、最後まで自分本位で良かった。すぐヒスるし、使用人のことを全く見ない。
個人的にはいかにもA24な演出に引いてしまい、設定(事実だが)の面白さの域は越えず、予告編以上の驚きはなかった。
