このレビューはネタバレを含みます
音がずっと怖かった。収容所の中から聞こえる重低音と人の叫び声、銃声。全体通して不穏。映像表現も前衛的。
「夫は私をアウシュヴィッツの女王と呼ぶの」と誇らしげに言っていた妻のその後も知りたかった。
夫・ルドルフが洋服を大量に持ち帰ってきて、女性たちが当たり前のように分け合っているシーンは初っ端から鳥肌が立った。ちなみに、夫の不純な性行為も汲み取れたけど、途中で度々登場する白黒の女の子の意味や、息子が夜な夜な眺めている歯がユダヤ人のものであることは気づけなかった。「ヘス作戦」と聞いてハッとしたけど、そこまでヘスと聞いて人物思い浮かばず。もったいなかったなあ。