寝てしまった・・・。
音響がデヴィッドリンチ作品らしく不気味でおぞましく、隠しカメラによるドキュメンタリーチックな映像もいい雰囲気を醸し出しているが、テーマが先行しすぎていて、映画としてはあまり面白くないなと感じた。こういう映画はあるべきなのだが、単に自分に合わなかっただけとも思うが。なぜなら、「アンダー・ザ・スキン」や「記憶の棘」は面白かった記憶があったから。
ジョナサン・グレイザーにとって今作は、過去作で描かれたディスコミュニケーションじみた人間関係の描写と、音響による世界観の構築という二つの試みの集大成だろう。
それにしても、この映画の前に寝た作品は「落下の解剖学」だったが、主演はザンドラ・ヒュアーだった。自分は、映画に彼女は出てくると寝てしまう呪いにでもかかってるのだろうか。身内に何かあった時に家政婦に当たり散らかす演技が凄まじくサマになっていたのが印象的だったが。