摂食障害育成クラブ。
富める者は食べて死に、貧しいものは食べれなくて死ぬこの世の中で、完全に食べることを拒否する宗教へ傾倒していく少年少女たちの話。
これを見て、何でも自分で自由に選択して好きな量だけ選べる環境にある程、変な考えに傾倒しやすいのではと思った。元々摂食障害だった子の食事スタイルが金持ちすぎて毎日ビュッフェ状態だったり、この学校自体の校風も「個人の才能を活かそう」みたいな感じで割と自分の好きなことをやれる環境っぽい。そもそもほとんどの生徒は栄養学も自分で選んでる。
でも、その中で1人だけ自分で選択してなくて、奨学金のために授業を受けている子も富裕層によって道ずれにされるというのが割と1番怖い。この姿が、ウインナーとかハンバーガーとかドーナツとかを持ち込まれたのに、今度は体に悪いから食うなとか言われてる世界の国々に重なった(笑)これはアメリカ国内の富裕層と中間層以下にも当てはまると思う。勝手にあんた達が持ち込んだファストフード美味しく食べてたのに、食うな!と言われ、今度は謎のオートミールとかプロテインとか食わされて、これも将来健康には実は悪かったとかなりそう。
そもそも、先生を選ぶ基準が富裕層の意向を汲んだ偏ったものなので、真面目に授業を受ける必要もないはず。搾取もされてる反面、奨学金諦めて良いと"選択肢が増えた"途端にハマっていくのもミソ。
なぜファストフード・加工食品が必要か根本の議論を差し置いた視野の狭い意識高い系の姿。これを見てるとお金持ちこそバカだなと思った。
確かにどギツイ摂食障害の描写はあるけど、こんなクリスマス全然楽しくねえから好きなだけ食べよと思えるのでご安心を。
あと、最後の晩餐のようなカットで終わるけど、真ん中のキリストは分かるとして他は私の知識では配置ピンと来なかった。ユダのとこに座ってる人全然印象ない親だったし。