Aya

クラブゼロのAyaのレビュー・感想・評価

クラブゼロ(2023年製作の映画)
3.3
#twcn

思ったより普通の映画。
前評判の良さや宣伝に力を入れていたので結構期待してたのに肩透かしを食らった感が。

舞台はイギリスの共学パブリック・スクール。

10人ほどの分散された選択科目"栄養学"を担当するため新しく赴任した教師ミア・ワシコウスカ。

彼女の生徒に対する教えは"食べないこと"
環境にも良く人間の身体自助効果をより高める。
その教えは粗食から断食へと過激なものになってゆく。

パブリックスクールなので平日は学食だが週末は実家に帰る。

そのため、保護者が気付くのが遅れた、とも言える。

一応、心配はしていたが、体操選手や見た目に気を遣う母親の元でダイエットが日常と化した少女。
家族が外国にいて実家に帰らない少年もいる。

実家は裕福ではないがスカラシップで学校に通う少年は最初、この粗食文化に抵抗していたが好きな子に絆されてものすごく簡単に懐柔。

確かに話を聞いていると間違ってることは言ってない。
化合物まみれの食事を身体に入れるのは良くない。
そのためにたくさんの動物や環境が犠牲になり、排泄行為を伴って地球を蝕んでいる。

ただ人間は食べないと生きていけない。

ある程度の粗食は身体自身の活性化を促進するかもしれない。

しかしなにも食べないのは…しかも育ち盛りのティーンエイジャー達である。

なんとかして食べさせようとする親、ミア・ワシコウスカを学校に紹介した手前、なんか議論しようとする親、なんとなく感化させられ『わたしも食べるのやめようかな』とか言ってる親etc...

そしてクリスマスの悲劇。

なんか、ミア・ワシコウスカ独特の有無を言わせぬ存在感と情報が制限されたティーンエイジャーを操るのは簡単やな、と思いましたw

後半になるにつれ青白い顔で作り笑いを浮かべ、食卓につく子供たちがちょっとゾンビ映画のギャグみたいで笑ってしまったw

挙句、感化されてるおかんww

実はわたし、ファスティングをしていた時期があるんですよ。
2、3ヶ月ほどかな?

元々そんなに食べないので、徐々にお粥やゼリーなど柔らかいものに移行して固形物は食べない。
慣れたら食事を一切廃してプロテイン的な飲み物を1日に1回飲んで、それも徐々に減らした先にはミア・ワシコウスカが宣伝してたようなファスティング・ティーを1日1回。
他ははほんとになにも食べなかっだけですね。

ただ水分(お茶やコーヒーではなく水のみ)はたくさん摂ってました。

この映画には出て来なかったのですが、ファスティングって排泄もコントロールする必要があるんですね。

食事+排泄のコントロール+ヨガ的な簡易の有酸素運動。

思えば3ヶ月もそんな感じやった…元々脂肪が多い身体なので、それを消化してたのか『食べたい』とか『お腹が空いた』って感覚自体がなくなるんです。

で、胃が小さくなり腸がキュッと締まりカラカラになります。
これなんとなくわかるんです。
内臓の締まりというかなんというか…結構痩せますよ。
まぁ入れてないから当たり前やねんけどw

通常の食生活に戻すときも同じようにゼリーやお粥など消化のいいものを徐々にたべてゆく、といった感じで戻すことも可能です。

なんでやめたのか忘れたのですが、なんとなくナチュラルハイというか気分(脳)も少し気持ちが良かったですね。

ハマるひとはハマるんやろうな、ってのなんとなく分かります。


日本語字幕:髙橋 彩
Aya

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