ロックンロール草創期のミュージシャン「リトル・リチャード」を取り上げたドキュメンタリー映画。
自らのセクシャリティやロックンロールと信仰の間で生まれる矛盾や葛藤だったり、エキセントリックな言動やパワフルな歌声とは裏腹にかなり苦悩に満ちた人生だったという事が窺える内容。
彼が残した功績は正に「ロックンロールの創造主」と言うべきもの。それなのに正当な評価がされないままというフラストレーションがボースティングに近い言動に繋がったのかなと思ったし、だからこそラストにアメリカン・ミュージック・アワードで功労賞を貰った時の彼の表情は本当の彼の姿に感じられる。
今、ミュージック・シーンでアーティストがセクシャリティ関係なく自分らしい振る舞いが出来るのはリトル・リチャードがいたお陰だと思うし、彼のステージパフォーマンスは今のロックミュージシャンに受け継がれてる。
こう見るとリトル・リチャードが今の音楽に残した功績の大きさに対してかなり過小評価な気がする。